横着は禁物!って料理の先生がおっしゃってた。
番組でご一緒したことのある先生で、時々、スタジオなどで、料理番組に来ている先生にお会いしたり、それを『手伝ってあげますう!』って手伝ったりするんですが、その先生の、料理の結論は、『横着は禁物』なんですよね。
最初は、はあ、ってなんとなくわかるかな?って感じだったんだけど、最近、その意味がよくわかるようになってきた。
料理って、基本的に、やり直しがきかない。失敗したら材料が無くなっちゃうから、テレビの収録の時なんて、途中でミスのないように、先生方は特に気を遣うわけです。(家なら、材料がなくなっても、外に食べに行けば済むけどね。)もちろん、レストランでもそうですよね。レストランなら、材料に余分はあるだろうけど、時間との闘いだし、毎回味が違うわけにはいかない。
そんな時に、とにかく敵となるのが『横着』なんだそうで・・・。
うまく出来た。おぼんで食卓に・・・ま、手でいっか、手、濡れてるけど、ア!!滑っちゃった、ガッチャ〜ン!!これで、全てが、文字どおり台無しになるわけだ。
そう、料理は、空き缶積みに似ている。
同じ1+1+1+1・・・の積み重ねでも、マラソンとはちょっと違う。マラソンは、最後に転んでも、そこまで積み上げた距離という『1+1』の数字は残っているけど、料理の場合、それまでに積んだ全ての物を、『0』にリセットしてしまう恐さがあるんだよね・・・。一瞬の『横着』が、それまでに積んだ20個の缶を全て倒してしまう・・・。
この『横着』という言葉、もともとは、中国の俗語ということですが、実に、趣のある言葉だよね・・・。
何かを回りこんで取らなくちゃいけない時に、ちょっと横着して『花瓶、ひっくり返すかな?』なんて思いながら上から手を伸ばすと、見事にひっくり返す・・・。『ほら、横着するから!』なんて親に叱られて・・・。
重い荷物を持って何かしてて、一旦置こうかな・・・?でも、面倒だし、まいっか・・・。なんてやってると、スルッと荷物が手から滑りおちてガチャーン!!『あ〜あ。横着しなきゃよかった!!』
とにかく、何か起こるかも・・・と思いつつやって、その心の助言を無視した時になってやっとわかる横着の恐さ!
なんか、『笑うセールスマン』みたいだよね。『私は忠告しましたよオ!?』なんていつの間にか出てくるのね・・・。う!!そうそう確かにさっき、『花瓶倒しますよ〜?』『荷物、落ちますよ〜?』って忠告されたわ!あ〜〜ん、だったら、もっと、真剣に私を止めてくれればいいじゃない〜〜!!
でも、全てが終わってから、ニヤッとしながら出てきて『わたし、ちゃんと言いましたよオ!?』って言うのね・・・。どこで見てたんだ!喪黒福造!!
う〜〜ン、横着と、喪黒福造は似てるのだ!!
http://www.mami.co.jp/hitokotoTEXT/0299/990213.htm