2003・2/24
『あげる・やる・与える』

 中学校の国語の授業で、鳥や犬に『エサをあげる』という表現はおかしい、と習った時は『???』でした。普段、当然のように使っていた言葉だったし、正しいはずの『エサをやる』という言葉は好きになれなかったし・・・。

 また、人間から動植物、とか、親から子供とか、上から下、目上から目下、には、『あげる』はおかしい、と説明されても、その『上から下、目上から目下』という発想自体が、なんだか、不快で・・・。

 そんな事より、渡す側の気持ちが『どうぞ』っていうものなら『あげる』で、『取っときな!』みたいなものなら『やる』っていう、能動者の心理状態によって表現が違ってくるように思ったものです。

 でも、アナウンサーになったら、そうは行かなかったネ・・・。

 いろいろな年代の方が御覧になっているから、花に水をあげる、子供にミルクをあげる、なんて表現を使った日にゃあ、抗議の電話が鳴り響きますもの。

 もちろん、花に水は『やる』ものだし、子供にミルクは『与える』とか『やる』が正しいわけです。(「正しい」というのもナンですが・・・「国語」としてはネ・・)
 でも、なんか、イヤなんだよね・・・。言いながらも・・・。 
 そして、いくらそれが正しくても、「子供にミルクをやる」と聞いて違和感を覚える人の割合は、「子供にミルクをあげる」と聞いて違和感を覚える人の割合よりも、多いと思うから、「国語」と「実際」の狭間で、アナウンサーとしては悩むところ。

 アナウンサー時代は、それでもやっぱり、「やる」を使うべきかな?とも思いましたが、今は、「あげる」でもいいんじゃないの?派になってきました。(それでもやっぱり「与える」あたりの折衷案で行きそうですが・・・。)

 なんで、今日、この話かといいますと、今朝テレビ を見ていたら、昨日の皇太子様のお誕生日のコメントが流れており、その中に、『(愛子さまに)離乳食をあげたり・・・』というフレーズが出てきたからです。

 皇太子様でも、お子さまに『あげる』なんだから、世の中の親が子供にミルクや離乳食を「あげ」てもいいんじゃないの?そろそろ。
 同様に、花に水を、鳥にエサをあげても、いいんじゃないの?そろそろ。
 なあんて思ったわけです。

 といいつつも、その直後の違う特集で、『(このホームレスの男性は)野鳥にエサをあげることだけは欠かしません』というナレーションに
『(`_') # !!!!』
 という反応をしてしまった元 アナウンサーの私もいて苦笑してしまいましたが・・・。
 f(^_^)

 みなさんは、どっち派?

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