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『車のタイヤに見る心理学』

 車のCM見てると、タイヤが、逆さまに回っているように見えるってこと、ないです?
 私は、最近、全部、逆回転に見えるの!!心が、ひねくれてきたのかなあ・・・。あれは、心理学のテストよりも、心をうつし出す?
 へへへ・・・。実は昔、逆回転に見えなくて苦労した事があったのよ!!

 私の母校・聖心女子大学・教育学科心理学専攻は、2年生が一番忙しい。2年生は、『毎週毎週、実験してリポート提出』っていうカリキュラムなんです。
 今でも、印象に残っている実験の数々。
 例えば、ミューラー・リヤーの法則といって、同じ長さの線でも、矢印の羽の向きが違うと、長く見えたり短く見えたりする錯視。それは一体どうして起こるのか?っていう実験・考察。
 とか、
 グループのひとりひとりが、色、例えば、『赤紫』と聞いて連想する色をコンピューターで作ってみて、RGBの値を出してみる。人によって、色の定義って、随分違うんだ!!っていう実験・考察。
 とか、
 ひとつの文章を、録音やメモ無しに、伝言していく。グループ7人の最後には、どれだけ話が違っていくか、それを数字で分析していくっていう実験・考察。
 とか、
 鏡に映して、迷路パズルを解く・・・。そのタイムは、段々どうなっていく?っていう実験・考察。
 とか・・・。
 毎週毎週。決められた実験をやって、その結果・考察、などのリポートを書くのですう。これが、結構大変!!すぐ、書き直し!が待ってるし・・・。今思うと、充実していたけどね!
 その中の一つに、『残像』っていう実験があったの。
 残像っていうのは、白い紙に描かれた青の文字をジ〜ッと見ていて、スッと白い紙に目を移すと、残像が見えるはず。その色は何色かというと、黄色。赤なら、何色?緑なら?じゃあ、見た色と残像の色の関係は?って考察していくわけだ。
 で、残像を利用したものとして、テレビや映画のフィルム、っていう例があった。
 実際、テレビのコマ数っていうのは、1秒間に30コマ。(30フレ、と言います)要するに、1秒を30に分割しているわけ。
 だから、タイヤが回っているのは、実際は途切れることなく1秒間回転しているのに、テレビでは、30コマの映像をつなげているだけ。言ってみれば、連続写真の細かいやつですね・・・。でも、だからといって、カクンカクン動いているようには見えない、それは、『残像』の仕業なんですねえ!!だからスムースにタイヤが動いているように見える!!
 ただひとつ!タイヤは丸くて、ホイールのがらも円になっているから、1コマ目から2コマ目に進んでも、前に回ったのか、後ろに回ったのか、区別がつかない。だから、前に回転している、と脳が思えば問題なく、普通に車が走っているようだし、『後ろに回ってる』と思えば、車は前に進んでるのにタイヤだけ逆回転しているように見えてしまうわけだ・・・。
 ・・・という事を『考察』として書かなくちゃいけないのに、19歳の私には、ど〜〜〜〜お頑張っても、逆回転に見えなくて困ったのだ!推測で書いたけどね・・・。
 それが今は、逆にしか見えない。絶対、ひねくれたんだあ!
 当時、『なんで、これが、心理学なんだあ?』って疑問に思っていたけど、そういう意味では、いわゆる心理学かも!

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