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『本物じゃないけど偽物でもない!?』

 私の担当しているプラス1の中の『いちなな情報 火曜日』。テーマは『街』だったはずが、いつの間にか、『激安情報』になってしまった・・・。
 そのお陰で、激安の取材は、随分してきて、定価で物が買えない身体になってしまったよ。日本テレビのホームページの中の『プラス1』、その中の『過去にいちなな情報』のデータベースは、史上最強の、激安店データベースだよお!!ほんっっっと。すんばらしいよ。
 で、そんな中、勉強させられる事も多い。
 経済の裏側っつうか、社会の裏側・・・。
 例えば、メーカーが余った服を放出して売るアウトレットだって、昔はそんなもんなかった。メーカーは、社会の混乱を防ぐため、定価で売れないもの、余ったものは処分していたはず。でも、今は、そうはいかない。
 出さずに済むなら出したくないけど、安定した供給の為には出さずにはいられない余剰品、それを簡単に捨てる事に抵抗を覚え始めた社会、それらを買って安く売ろうとする隙間産業を求める労働者側の不景気、それを購買したくなる消費者側の不景気・・・。
 とかね・・・。その他、いろいろなパターンがある。学ぶよ・・・社会をさ・・・。
 ある時は、商売人の心意気っつうものを学んだ事もある。
 あるリサイクルショップで取材していた時のこと。あるお客さんが、エルメスのバーキンを、買い取って下さいと持ちこんだ。お店の人は、しかし、じっくりバッグを鑑定した結果、
 『ごめんなさい、うちでは、ちょっと買い取りできないですね・・・。ごめんなさい・・・。』
 特に、理由も語らない。お客さんの方も、『え?なんでですか?』と不満顔・・・。でも、お店の人は理由を言わない。
 『もしかして・・・』とお客さん・・・。
 『いや、そうと決まったわけじゃないんですよ。でも、エルメスの場合、工場で、刻印されるマークがあるんですが、これには、無いんです・・・。ただ、どこの国の工場で作ったかによって違うかもしれないし、そこで、たまたま押し忘れたかもしれないんで、一概には言い切れないんです。でも、うちとしては、刻印を押してないものを、お買い取りするわけにはいかないんで、ごめんなさい・・・。
 あ、でも、刻印がないだけなんですから、本物と信じて、使われた方がいいですよ。うちが買い取れないからって、お客さまが使えないわけじゃない。うちが間違ってる事だって、たくさんありますからね。』と店長さん。
 結局、お客さん、『じゃあ、自分で使い続けます・・・』と肩を落として帰って行かれた・・・。
 私も、その前まで、取材で、そのお店にあったバーキンを見ていたばっかりだったので、さすがに、そのバーキンが偽物であることにすぐ気がついた。革のハリから、縫製、置いた時の立ち姿までが、ちょっとずつ違うの・・・。店長、明らかにコピー商品と気が付いたはず。でも、そうは言い切らない。あとで、聞いてみたら、
 『知らずに買わされちゃった人だっていますからね・・・、ああいう時に、絶対、言い切っちゃダメなんです。うちは買い取れなくても(古物商法違反になりますからね)、お客さまをがっかりさせる権利はないもの。』
 はあ〜〜〜〜、そういうものか・・・と思ったね。商売も、奥が深いぜ!

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