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『マトリョーシカ』

 昨日、渋谷のパルコ劇場で上演されている『マトリョーシカ』を観に行ってきました。
 三谷幸喜作・演出、松本幸四郎・市川染五郎・松本紀保出演。松本幸四郎一家の、(松たか子以外の)一家共演として、話題の舞台です。
 三谷幸喜脚本のミステリアスな展開ということで、記者発表や、舞台稽古後の会見などでも、ストーリーや、誰が敵・味方という話も一切、公開されていなかったでしょう?私自身、どんなストーリーか全く知らないで舞台に行くというのも珍しかったので、ちょっとドキドキでした。
 まだこれから観に行く方もいらっしゃると思うので、細かい説明をみたい人は、それぞれのリンクをたどって読んで下さい。(う〜〜ん。コンピューターならではだねえ!!雑誌でいうなら袋とじ企画みたいなものか・・・)でも、このややこしさに、アップロードが1日遅れました。1日休んで、ごめんなさいね!
 まず、オープニングが、すごい、かっこよかった。舞台ではなく、まるで映画を観にきた、という感覚。
古畑任三郎のオープニングテーマを彷佛させる演出
 マトリョーシカとは、ロシアの人形のこと。こけしみたいな感じの人形で、開けるとまた中からひとまわり小さい人形が出て来て、それを開けると更に小さい人形が・・・って、あれです。その、『マトリョーシカ』のタイトル通り、どんでんがえしの連続。3人、もう誰がなんだかわからない。登場人物もマトリョーシカなら、ストーリーも、いわば、マトリョーシカ。演劇に関するストーリーなので、(舞台上での)現実の話と、演劇の中の話とが、ごっちゃごちゃになってくる。かといって、客を混乱させることもなく、脚本はとてもきれいに整理されているんです。(絶対に観にいかないからストーリーを、という人のみこちらへ。かなり詳しく書いちゃってるので、他言無用よ!)
 マトリョーシカの名の通り、みんな、二十三重に仮面をかぶっている役でしょう?でも、染五郎さんも紀保さんも、実にうまく演じわけるんですね!すごい!
 で、幸四郎さんも、もちろん、演じわけているんだけど、彼は、劇中のセリフを借りるなら本当の『役者ばか』の役なんで、逆に、二十三重の仮面さえ感じさせないように、トーンを同じように演じていた感じ。
 少しずつ変わっていく2人に、最後まで仮面の継ぎ目がわからない幸四郎。それによって、お客さんは、翻弄され、だけど、ちゃんとついて行けるわけですね。(私の勝手な解釈だけど・・・)
 そして、脚本。いろんなところに伏線が折り込んであって、それらを楽しむことができるようになっている。ああ、さっきのセリフはここに活かされるんだあって。私みたいな、てにをは にもうるさい言葉フェチには、もってこいの、楽しめる作品です。
 最後に3人が舞台に並んで、挨拶(おじぎとか手を振るだけだけどね)するんだけど、その時の松本幸四郎の立ち姿にホレボレしてしまいました!!私、現代劇に出ている彼のこと、あんまり好きじゃないんですけど、あの立ち姿のきれいさ、格好よさといったら、ないです!!存在感って、ああいうことを言うんでしょうねえ!
 マトリョーシカ、まだやっているんで、興味のある方は、観てみてください。8400円の価値はあります。
少しだけど、当日券も出ているらしい・・・。
 劇場は、パルコ劇場 03-6477-5858

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