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『縦と横』

 国語は縦書き、算数は横書きのノートを使えと言われた。っていうより、もう、親が買ってきて用意してくれてた。もちろん、小学校に入学した時の事。
 それから6年。中学に入ったら、私立で、校則も公立よりも緩かったのか、公立もそんなこと、いちいち、うるさく言わないのか、国語も算数も英語もなく、横書きのノート。
 そのうち、ルーズリーフなるものが大流行し、大学では、教科によってノートを変えるなんてことはなくなっちゃった。
 ・・・という人生。封筒や葉書の宛名書きでも、横書きしかできない自分に、日本人としていかがなものかとは思うけれど、これが、ど〜しても、縦には書けない。縦に字を書く機会なんてず〜〜〜となかったんだから、仕方ないよね・・・。縦に、アルファベットを書くと書きづらいじゃない?でも、あれとほとんど同じレベルで、日本語も縦に書けないかも。
 報道原稿は今も、縦書きがほとんど。プロンプターという、カンニングペーパーの機械が、巻き物の手紙のような縦書きの物をひっぱるようにして流す仕組みだから、メインキャスターが読むものは、大体、というか、全部、縦書きですね。
 でも、私が担当している火曜日の『いちなな情報』では、プロンプターは使っていないので、それぞれのディレクターさんの好み。ワープロの人は漏れなく!って感じで横書きだし、手書きでも、横がほとんど。縦は、ひとり・・・だなあ。
 でね、最近、気付いたんですよ。縦の字が、物理的に書けないっていうのは、私の、字を書くという行為の歴史を見れば、わかるじゃない?でも、それだけじゃないんですねえ!!
 私、横書きじゃないと、文章の構成などが組み立てられない!小説やエッセイみたいに、人が書いた物をただ読むのなら、なんの問題もないんです。でも、自分で組み立てるとなると、横じゃないとダメ。
 最近、人が書いた文章を、構成しなおす必要があったんだけど、元の原稿が縦書きだったんで、も〜お、混乱。少しずつ、段落に小題をつけたりしてみたんだけど、どうもはかどらない。そこで、構成を横書きで書き直した途端、スーラスラ!ですもん。まだまだ、山のようにあって、これからもその作業に追われそうなんで、結局、原稿を全部、自分のワープロに打って入れることに!(もちろん横)
 全部打ち込むことを考えると、とんでもない時間の無駄なんだけど、構成が思い浮かばない時間の無駄よりはいいかなあ・・・って思ってるとこです。
 そう言えば、局アナの頃、テレビでリポートする時も、元の原稿が縦でも、要所要所をまとめた横書きのメモを自分で作って頭の中を整理してたなあ。
 横書きで書いたものを並べて、縦に考える。時系列や、話の流れを、縦に捉えるクセがついてるんだね。
 『今日のひとこと』を縦書きにしたら、睡眠時間が3時間は減るな・・・。

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